習近平国家主席よ 
世界のことも考えて欲しい

                                                 東京 三田 栄考         
                        



英国でのG7はさながら「民主主義国対専制主義国」の対決模様だ。

 残念ながら「資本主義対社会主義」とは言えない状況だ。勿論、それだけ中(ソ)の力、経済力、軍事力、影響力が強くなって、中国対オール西欧先進国の様相を呈するほど、習近平主席が率いる中国が強大になってきた証拠とも言えよう。

 それなら主席よ、力だけでなく、民度・文化・人権・自由・民主主義等々の点でもレベルアップしてもらえないものか? プーチン大統領ですら選挙があるから自身の人柄の宣伝にも気を使うのに、国家主席は公式な映像しか見れない。記者会見をしたことがあるのだろうか? 金正恩委員長以上に個性すら伺い知れない困った国だ。

 私は仕事でも長年貴国と付き合い、訪中は50回以上、親中派を自認してきた。東のハルピンからシルクロードの西端カシュガルまで、これも50都市以上訪問している。貴国が諸外国との交流を重ねれば、外国の文化が浸透し少しずつ「改革開放」されるものと期待してきたが、なかなかそうはいかないようだ。中国国民はネットなどで相当程度、民主主義国の様子を見聞きしている。それに外国旅行で他国の社会を知っている。金持ち層は留学先の子弟からの情報も得ている。

 中国人はこう言う、「我々中国人は鄧小平さんの改革開放策などで確実に生活が良くなっているから共産党支配を我慢できる。経済でも不平等などや問題は沢山あるが、それ以上に確実に豊かになって行くだろうと、確信しているからですよ」。ナルホド、中国の国際的地位も飛躍的に伸びた。共産党に歯向いさえしなければ、身の安全は保証されるから不満が噴出しないわけだ。

 どこの国でもどの時代でも政治に思想に人権に命を懸ける人はわずかだ。

 (一部の活動家が国を動かすことがあったから民衆の運動を過大に評価され過ぎている)大多数の国民は統治者=権力者の意向に多少の、いや、かなりの不満があっても、身の安全第一でおとなしくさせられてきた。大多数の国民が命がけで反政権に立ち上がれば権力側は持たない。そのような事態にならないように、統治者は権力を総動員して国民の不満をそらしてきた。

 そして今や習近平氏の意向が香港、ウイグル、ミャンマー、南沙諸島、台湾海峡、北朝鮮問題を起こしている。私はかつて社会主義が世界の進歩をリードするものと信じて来たが、今やその逆を行っていると認めざるを得ない。習近平主席はこれまでの独裁者と異なり、演説でアジることはないが、表情も変えずに世界を後ろ向きに進めているからなんと腹立たしいことか。


中国よ 中国国民よ
真の世界一の大国になれ


 もう20年もしたら経済力でも米国を追い抜いて世界一の大国になろうとしている国が、民度が低い二流国ではみっともない。中国の駅などに「列を作って並んで待とう、それが文明国」のスローガンがある。我れ先に乗ろうとする人が多い証明だ。

 数年前から汚職に厳しい対処を取っているが、それだけ汚職が蔓延しているし、今でも後を絶たないのは私も商売上、常に実感している。数年前に新幹線が浙江省の温州市郊外で高架から落ちたのには驚いた、日本では有り得ないことだ。

 しかし、今や新幹線網は世界一だが、新しいはずの駅のトイレはもうひび割れや故障の張り紙がある。建築物は材料が悪いからか、建付け技術が低いからか、手入れをしないからか、築30年かと思って聞くと築後年数は半分で、老朽化の速度は日本の倍だ。古くなったら建て直せば、需要と仕事が増えるからそれで良いんだとの答えが返って来る。

 世界一の大国がどっかに行くことも日本が移動することもできないから、ましてや経済的にも結びつきが強いから、うまく付き合うしかない。日本政府は軍事や覇権主義には軍事で対抗するしか応えない。平和主義とは軍事を抑えて外交努力を唱えることなのに。


新外交イニシアティブ(ND)は、軍事力で戦争抑止一辺倒を越えて、時代の転換点における日本の安全保障戦略を政策提言している。軍事力だけでの平和はいずれは破綻する。人類は核の危機を克服しなければいけない



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