押しつけ笑いの無能な芸能人ども
大阪市 原野 通有

笑いと聞いて、すぐにテレビのお笑い芸能人のわざとらしい押しつけ笑いを思い出した。
まさに商業主義のもうけ主義による視聴率稼ぎのための笑いが番組と日本の文化の退廃を招いている。いや、これはホントに深刻ですぞ。
GTの番組表は安易なお笑いのオンパレードだ。大して面白くもないことでも仕事がらむりやり笑いにもっていく(笑わせなければ失格退場だ)。面白くなくても取り繕って笑う。あのさんま君にいたっては自分の顔を棒でたたいてサァ笑えとわめく。笑うために集められた連中はゲラゲラ笑う。
誤解なきように、私は笑いを全否定するものではない。島田紳助やタモリの如く、やすしや桂枝雀の笑いの話術には敬服する。能のない奴はむりやり芸以外で笑いを取ろうとし仲間や観客に応援を強要する。あるいは衣服や髪型や装飾品で奇異な姿態ついには裸体をさらして奇をてらって笑いやネタを取ろうとする。ますます意味もない。下品な脳を軽くする笑いに走る。これでは頭が空っぽになる。
お笑い芸人は政治・社会問題にしたり顔で参加するな。
文学もニュースもドキュメンタリーも映画も健全な娯楽番組は端に、またBSに追いやられ遂にはネット番組にまで押し込まれてしまう。考えない空っぽの国民を操るのは権力者には簡単なことだろう。
国民は互いに自戒することだ。