
第14話
「日本に歌が戻ってきた」
withコロナ時代のコンサート
コロナ禍で、強張った心に、超一流の歌が染みました。6月28日、日露合同映画「歳三の刀」出演の女優原めぐみさんや、プロデューサー、協賛企業社長様と歌手の加藤登紀子さんのコンサートに伺いました。加藤さんはこのコンサートを無観客でも行おうと準備をし、1ヶ月前に2000人のうち、1000人の動員であれば、開催可能という状況になり開催を決意したそうです。大型芸能人として初めてのコロナ後の観客ありのコンサート。冷え込む音楽業界に光を灯す大きな一歩でした。
会場スタッフは皆マスクとフェイスシールドと手袋、お客様にもマスクを推奨、チケットは手渡しなく、全て事前郵送、会場にはお花は飾らずロビーは換気して、コンサート最後は、エアハイタッチ!感染対策への配慮が行き届いたコンサートでした。これがwithコロナ時代のコンサートの基礎となるのでしょう。
3ヶ月以上、時間が止まっていた劇場に、歌が響きました。華やかな衣装を着て加藤さんが入って、第一声を発したときに「ああ、日本に歌が戻ってきた」と実感しました。歌は、いいなあ。加藤さんの深みのある声、最高の演奏。悲しみとも疲れとも渇きとも言えない複雑な心のオリのようなものに、水が注がれたような、不思議な感覚です。ネットの時代だけどやはり、生の音は感動ひとしお。隣がひと席空いており、客席は照明が暗めだったこともあり、人目を気にせず世界にじっくり浸れて、ラストから二曲目の「百万本のバラ」のときには、もう滝のような涙が止まりませんでした。コンサートを企画してくださった、加藤登紀子さん、株式会社トキコ・プランニングの徳田修作社長様に感謝の気持ちでいっぱいです。感動のコンサートの様子を配信でも、ダウンロード販売もあるそうです。
(問い合わせ・トキコ・プランニング ℡03-3352-3875)
実は加藤登紀子さんに、私が監督する日露合同映画「歳三の刀」にご本人役でご出演していただくことが決まりました。超一流の加藤さんに関わっていただけるなんて、本当に光栄です。歌を、最高のストーリーと、演出で世界中の人の心に届く珠玉のエンターテイメントにしよう、と改めて決心しました。
こんな大御所の加藤登紀子さんを口説いてくださったのは、映画「歳三の刀」音楽プロデューサーで、ロシア国立極東芸術大学名誉教授の今瀬康夫さんです。

プロオーケストラ奏者3000人へのPCR検査を文化省が保障
今瀬さんは、日本の音楽界のためにとても素敵な行動をしました。なんと元バレリーナで文科副大臣の浮島とも子衆議会議員へ今瀬さんが相談にいき、たった3日で、日本のプロオーケストラ奏者全員へのPCR検査を行うための予算を文化省から引き出したのです!
ウィーンのフィルハーモニーオーケストラでは既に団員全員にPCR検査を実施、舞台上は陰性者のみという状況を作り、すでにソーシャルディスタンスなしで演奏会を開始しています。落ち着くまで、客席は間隔を開けながらだとしても、PCR検査をして、演奏者が陰性と分かれば、舞台は以前のように演奏できるし、疑心暗鬼ではなく安心して演奏に集中できます。
演劇界でも、お笑いでもアイドルコンサートでも、マスクをつけながらの舞台や、フェイスシールドとか、アクリル板とか、様々な工夫がされていますが、一人二万円ほどの自費でのPCR検査費用の負担を公費で賄うようにすれば、感染対策を行いながらも表現の幅は広がります。
ライブハウスやカラオケ店での感染がおこったこともあり、映画館やライブハウスなどは、自粛要請が解けたとは言え世間から厳しい目が向けられています。
コロナ禍のエンターテイメント界への影響は大きく、カナダに拠点を持つ世界的に人気を博すサーカス劇団「シルク・ド・ソレイユ」も破産申告をし、日本でも三味線最大手の「東京和楽器」が廃業を決めました。
でもコロナコロナで、みんなの心が疲れている今だからこそ、良い歌、良いお芝居、良い映画、良い笑い、良い絵などの心の栄養が、人々へ有用有急に必要なんです。
withコロナ時代の新しい配慮とともに、エンターテインメントが、復活発展していくことを、文化人の一人として願って止みません。
日露合同映画 映画「歳三の刀」コロナ禍の中、製作進めています!
一般社団法人ユーラシア国際映画祭 山本修夢/辰己琢郎/大島葉子/原めぐみ/増山麗奈
●エキストラ出演10000円 豪華俳優陣と競演できるかも(?)
●個人協賛3000円~ 企業協賛10万円~
東京都日野市多摩平2-5-1PlanT1階
代表理事 増山麗奈
TEL 080-6687-4118
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