カードのハッキング災難

                  東京  森河 京子
                                   






5月下旬、クレジット会社から、利用代金明細書が届いた。「何を買ったかしら」。最近の私は記憶力が極端に減退している。

 日付、店名、代金が2行記してある。「今月2日、3日は外出してないよね」。夫に確認する。代金だけで商品名はない。店名はアルファベットで、「アマゾン」と読めた。咄嗟に「やられた」と声を荒げた。

 昼食時だったが、食べている場合ではない。焦った。まず、カードにある電話番号に掛けたが、応答なし。困った。ひらめいたのがこのカードで買い物をするデパートだ。すぐ繋がりカード会社の電話番号を教えてくれた。ついでに「こういうことは度々あるんですか」と問うと、「ご迷惑をおかけします」とだけ返ってきた。

 カード会社に事情を説明すると、販売店のアマゾンに電話で確認することを指示され、番号を教えてくれた。筆記したアマゾンの番号を声に出して入力する。応対者が外国人だったので話がうまく伝わらずお互い困惑気味になった。私の難聴が原因かもしれない。

 途中で替わった女性が、てきぱきと処理してハッキングされたことを認めてくれた。再度、カード会社にその旨を話して、カードは使用停止となった。年に1回しか使わないカードがこんな災難に遭うなんて……。疲れたが思いの他、スムーズに解決し安堵した。被害は2万5000円ほどだった。

 社会の現状に疎い私が、落ち着いて片付けられたのには訳がある。友人からハッキングについて事細かく、それも数日前に教えてもらったばかりだったのである。しかしなぜカードが被害にあったのか? 暗証番号をどのように盗まれたのか心当たりは全くない。



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