麻雀賭博を告発

検察は黒川前検事長を起訴せよ

           安倍首相による検察支配を許さない 実行委員会 運営委員小山 俊
                                   








 法曹界を構成するのは、弱き者の味方の弁護士、悪を追及する検事、罪を裁く裁判官だ。検事が裁判所に起訴しない限り有罪にはならない。検事のトップは今夏に定年退職が予定される検事総長だが、№2が安倍政権(以下「アベ」と表記)お気に入り黒川弘務検事長だった。次の検事総長を誰にするかの権限は内閣にある。その人選は法務官僚の最重要の決断事項で、人事案が覆されることはこれまでなかった。1月31日、「新しい解釈」の下、アベは黒川の定年延長を閣議決定。そして4ヶ月余り国会は迷走の挙句、検察庁法改正案はようやく断念された。コロナ禍と共に最悪の首相としてアベは記録されよう。

 森友・加計学園・財務省文書改ざん・隠蔽・虚偽答弁など検事は起訴すらしていない。桜を見る会も、アベによる奇妙キテレツな論理で600余人の弁護士が告発しても起訴にも至っていない。森友・加計・サクラはアベ独裁下の事案で、アベは法の番人たる検察行政の支配という禁じ手を繰り出した。この検察庁法改正案を阻止したのは、産経新聞側からのリークで書かれた週刊文春の記事だった。発売日の6月21日、黒川氏は辞職に追い込まれた。不甲斐ないのは野党で、コロナ補正第二次を早々と認め、国会閉会にも加担。そして電通丸投げの持続化給付金に「go to」疑惑を追う矢先、しかも政権支持率が下がる中、世論を無視し続けるかの野党無策には愛想が尽きる。この国会の閉じ方は将来に禍根を残すことは間違いない。

 さて、検察庁法改正である。全てを闇に葬れとの命を受け検事総長にリーチした男が、迂闊にも新しい行動様式に移行できなかった。単純にとれば黒川の麻雀狂いは病気だ。しかも中毒症状を呈している重症患者で、この男に自らの保身を委ねたアベに誰もが鈴を着けなかったことに驚くしかない。年明けのコロナ対策も加わり、アベ菅に亀裂が走り始めた頃から「官邸崩壊」は一挙に進んだ。現在の内閣は経産省内閣と称され、今井たか首相補佐官といき耕三秘書官が政策の全てをリードし、それを支えるのは杉田和博・内閣官房副長官以下の警察官僚と言われる。国家安全保障局長・北村滋も警察で官邸の番人だった。彼らをしても黒川は危ないとアベに進言できなかったのか。見方を変えればこれまで全幅の信頼を寄せてきた賢明な官僚の助言を聞き入れる度量をなくしたのかもしれない。はたまた首相の資質など持ち合わせていなかったアベとは、某国大統領同様、聞く耳を持たぬ暴君に過ぎなかったとしか言いようがない。

 私たち国民がアベの暴君ぶりと空虚性に気付くのが遅かったということに尽きるとも感じる。ことごとく政策の実体なきアベ政権の特色を一言で表せば「やってる感」満載のバーチャル政治に尽きる。北の拉致、ロシアとの領土問題、武器の爆買い、カジノ法の瞬足成立と枚挙にいとまがない。人々を騙し誘致した五輪パラの敢行に専念し、習近平来日カードを失いたくないと、コロナ対策を次々と誤ったアベ政権は一日も早く退陣願うしかない。

 私たちは「村山談話を継承する会」が中心となって、黒川問題だけでなく、悪の味方に陥っている検察業界の粛清も含めて6月2日、市民団体として東京地検へ告発人75人の名を添えて告発状を提出した(その後206名までに増えた)。私たち以外にも岐阜や神奈川のグループほかが告発、検察は捜査に着手するか起訴するかは貴方任せで何とも歯がゆい。告発状の提出後代表5人が司法記者クラブで会見を行い、検事等に襟を正させるべく趣旨を説明した。

 黒川失脚で意気消沈のアベが支持率回復を期し用いる次の一手は何か。しばらく検察行政から目が離せない。前法相の河井克行夫妻は拘置所に送られたが、一方の菅原一秀前経産相は起訴猶予とされた。検察vs官邸の綱引をどう報道が取材するかしないか、健全なジャーナリズムを守り育てる務めが我々に課されるとの自覚を持ち続けよう。

(2020年6月26日)




緊急講演会「安倍首相は検察支配で何を狙っていたか 指揮権発動の常態化は許されない」

特別講演 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授) 
■2020/9/3(木)15:30~ 
■衆議院第1議員会館(地下1階大会議室) 申し込み先 
E-mail murayamadanwa1995@ybb.ne.jp  
電話=小山(090-8565-5407)/藤田(090-8808-5000)
安倍首相による検察支配を許さない実行委員会主催



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