台湾発

新型コロナ対策に成功した

                  在台北工廠經營者  邱寶田(台北市)
                                   



台湾は中国大陸からわずか数百キロ、大陸で商売、就職及び就学している台湾人は数百万人です。しかも感染の最初の時期は春節で故郷に戻る時期でした。何故、台湾は今日まで新型コロナウイルス感染者を446人、死者7人に抑えられたのか? 台湾はロックダウンの対策を行っていません。レストランとダンスホールだけ営業は禁止でした。




早期防疫のSOP設立

 台湾は2003年SARS疫病の後、全省で1100部屋の隔離病棟をもっていました。今回の防疫の指揮者は伝染病学の専門家ではなく、2017年2月から衛生福利部長に就任した陳時中さんでした。防疫は初期に患者を隔離して治療を行いました。院内感染のリスクを避け、医療従事者の保護に成功しました。

先取り的にスピード対応

 政府は中国政府が公式に新型コロナウイルスの病原菌を発表した翌日の1月1日に中央疫病指揮センターを設立し、入境管制と検疫隔離など防疫対策を行いました。その後すぐ入境検疫が始まり、入境旅客の発熱検査強化、武漢からの直行便には機内に入って検疫を行いました。1月21日に一例目の患者が武漢便から発見され、1月23日、武漢のロックダウンで武漢出身の旅客は入境拒否となり、武漢との直行便は停止しました。大陸のほか地域から戻った人々に、検測と家での14日間隔離対策が行われました。地元の住宅団地責任者は管理と食事の手配に責任を持ちました。違反の場合には厳しく懲罰、あるいは強制的に隔離病棟に入居させました。

マスク購買は実名で管理

 伝染を避けるために公共機関、場所、ビルでは必ず体温検測し、マスクを着用させました。疫病の当初は台湾もマスクが不足、メーカーは大幅に値上げしマスクが手に入りませんでした。政府はマスク工場が生産した全部を買い取って、市場での売買を禁止し輸出を停止しました。同時に政府は全てのマスク生産工場及び原材料工場の生産能力を増やすことを提唱し、一ヵ月以内に日産2000万枚を達成しました。マスクの提供は国家配給制度で行って買い占めを避け、優先的に医療従事者に提供します。当初、自分の健康カードで指定の薬屋またはスーパーで、7日間で一人2枚しか買えません。健康カードは健康管理機構に管理されます。生産量の増加により、買える数量が7日間5枚、14日間10枚と増え、今は自由に売買できて輸出も認められています。




海外からの伝染防止対策

 台湾は6月18日まで66日間、感染がありません。たまに海外からの数例があります。大陸の他の都市からの直行便も厳しく管理しています。発熱なしの人は乗機できますが、搭乗前に必ず保護服を着ること、マスクと保護メガネをかけねばなりません。空港に着いてからの規定では防疫タクシーに乗って、直接自宅に戻り14日間隔離されます。国際航空便は、台湾での乗り換えを停止しました。国際航空便は台湾に着けば、防疫担当が機内に入り、乗客全員に体温検測を行います。外国人は入境後、防疫専用ホテルに連れて行き、自費で14日間隔離して、ホテルから出られません。隔離が終わってから1日台湾ドル1000元(3600円)の補助金を渡します。これらの対策で海外からの疫病伝染が大幅減少しました。




政府補助と疫病後の経済振興

 会食は減少、旅行は停止です。これで商業活動はほとんど停止し、ホテルとレストランが営業停止になりました。たくさんの工場は注文減少で人員を減らしたり、無給休暇をさせました。今は疫病をコントロールでき、各業界は徐々に普通の状態に戻っています。政府は疫病に影響を受けた企業と社員に、安い利息のローンを提供しています。また低収入の庶民と貧困家庭に補助を出しています。それに国内経済振興のため、政府は7月に全国民を対象に一人3000元の商品券を配る予定です。



※SOPとは“Standard Operation Procedure”の略で「基準作業手順」の意味です。


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