ただひたすらな想い、

無言館と窪島誠一郎さん

長野県佐久市 信州のロザリアン



今も世界のどこかで、紛争で命を

奪われ続けている現実の中で、日本は

太平洋戦争後の73年間、憲法9条を

掲げて人を殺す事も殺される事もなく

平和を維持してきました。


 1990年に勃発した第一次湾岸戦争

で参加したアメリカの女性兵士の

最初の犠牲者はアメリカ先住民の

ホピ族の人だったそうです。

ホピとはかれらの言葉では

『平和な人々』という意味だそうです…

ホピの地には天然ウランが埋蔵され

ており、政府はホピの人々を安い

労働力として採掘作業をさせて

被曝させ、そのウランで製造したのが

広島と長崎に落とされた原爆だった

と、ホピ族のドキュメンタリー映画で

知りました。先祖からのホピの教えは、

自分たちの聖地の地下にある資源は

地球が生きていく為の内臓である

から、絶対に掘ってはならぬ

と言い伝えられてきたそうです。









空から見つめる魂



 信州の上田に、戦地に赴く直前まで

愛する家族や恋人、あるいは生の証

として自分と向き合った自画像を

残して散って逝った戦没画学生の絵を

展示している『無言館』があります。



館長の窪島誠一郎さんはお若い時に

絵の道に進みたかったそうですが、

実父である作家の水上勉さんの血を

引き継いで、言葉の世界で活躍

なさっていらっしゃいます。だからこそ、

画学生の方々の想いをしっかり受け

止められて、絵での遺言状を展示する

場をと、自然が豊かで街が一望出来る

小高い山に『無言館』を建てて、絵を

守り続けられています。73年も経過

すれば、絵の作者のご両親はもう存在

せず、兄弟姉妹もあと数年もすれば、

彼らと再会できる天国に召されて、

繋がっていた糸が弱くなり、途切れて

しまいます。





 『無言館』の碑に刻まれた窪島さん

の言葉『口をつぐめ、眸をあけよ、見え

ぬものを見、きこえぬ声をきくために』…


 戦争当時に絵の大家であった宮本

三郎や藤田嗣治の戦意高揚の戦争

画は、日本軍部のプロパガンダ

として、利用された絵です。


 でも、『無言館』の絵は自分の生と
死をみつめて描いたものですから、

一番何が大切かを教えてくれます。

この美術館は、その一点で深呼吸を

しているのです。





北朝鮮の脅威だと国民を不安にし、

戦争による経済活性化をもくろむ

安倍政権のこの危険な空気感の時代

だからこそ、今年の2月25日にその

地に新たに俳句という言葉の世界で、

弾圧や投獄された俳人たちを忘れない

と、2月に98歳で天寿を全うされた

現代俳句の金子兜太さんの揮毫に

よる石碑『俳句弾圧不忘の碑』が建立

されて、その傍に『檻の俳句館』が開設

されました。


 この2つの美術館を将来も継続する

決断として、39年前に窪島さん35歳で

オープンした村山槐多の代表作が

ある『信濃デッサン館』は、今年の3月

15日をもって断腸の思いで閉館なさい

ました。


 純粋な想いで表現されている絵や

俳句作品の前で目を閉じて、情景を

想像し、大きく呼吸してみたら、私なり

の成長過程で播かれてきた種子が

発芽し始めました。その発芽した想い

をどう育てて行動するのか楽しみたい

です。


 そう行動しないと、日本をふくめた

世界の政治家たちの傲慢さに幻滅

して、政治に無関心になれば、気が

付いたらとんでもない事になっている

かもしれないからです


 政治とは、その国に属する民衆の

幸せや生活の不安が少なくなるような

システムが、本来の姿だと

思うからです。


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