レズビアンの私が、

未来の子どもたちのために

出来ること

大阪府大東市 元養護教諭(保健室の先生)
 
井上 鈴佳



 リオで大きな感動と共に閉会されたオリンピック・パラリンピック。いよいよ2020年には東京へとやってまいります。と同時に、リオでは史上最多のLGBTと表明されているオリンピック選手(朝日新聞によると、少なくとも50人以上)が活躍されていたことをご存じでしょうか。



授業や研修会・講演でたくさんの方に性の多様性をお伝えしております



あなたの身近にもいるLGBT

 LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を合わせたものです。私はレズビアンで、女性のパートナーとの同居・結婚を目指しております。LGBTは約13人に1人の割合でいるとされており、恐らくみなさん確実に出会っているであろう存在です。今でこそ堂々と自分がレズビアンだと言えますが、女性は男性を好きにならないといけないんだという固定観念から、過去ずいぶん苦しい思いもしてきました。好きな男性芸能人の話に付いていけず、同級生男子に告白されたら、とりあえず付き合って、何とか好きになろうと頑張ってを繰り返し、どんどん自分の首を絞めていった気がします。誰かに「同性が好きになる人もいて、あなただけがおかしいわけじゃないんだよ」と教えて欲しかったで




友人に描いてもらった、私の似顔絵です

自分がレズビアンだと気づいてから、両親に伝えるまで

 保健室で働きはじめた頃、男の人が好きという男子生徒に出会って、自分が本当は女性が好きだと気づき、それまでのモヤモヤしていた気持ちがやっと理解できました。両親へのカミングアウトは非常に緊張しましたが、「自分の人生なんだから、自分の好きなように生きていけば良い」と言ってもらい、両親にも恋愛に関して、それまでのように嘘をつかず、本音で話ができるようになりました。何気ない話の中で「結婚・出産・孫」といった単語が出ると『申し訳ない』と感じていたことも、それ以降なくなりました。カミングアウトを受けとめてくれた両親には心から感謝しています。



カミングアウトを

してもらったら?


 みなさんがカミングアウトの最初の一歩に立ち会う可能性も、大いにあると思います。カミングアウトを受けた相手の最初の反応は、その後の人生を左右する、非常に重要なものです。その際、知っておいて頂きたいことがあります。カミングアウトは非常に勇気とパワーが必要なことであり、本当に信用している相手にしか相談しません。そんなに大切なことを教えてくれてありがとうという気持ちで接して頂き、決してあなた1人ではないということを伝えて頂けると、当事者にとって一生の心の支えになります。また、本人の了解なくアウティングするのは、絶対に避けてください。



子どもたちの命を救うために


 私自身は当事者間の接点も多く、LGBTと性の多様性を伝える出張授業や講演会も多数実施させて頂いております。実際にカミングアウトを受けたり、疑問や質問・相談などありましたら、
「井上鈴佳」と検索していただきますと私の公式ホームページがございますので、お問合せフォ
ームよりお気軽にご連絡ください。私がわからないことでも、専門家の先生やLGBTの先輩方に相談した上で、お答えさせていただきます。

 2年後にやってくる東京オリンピックに向けて、世界中の人々がお互いの多様性を認め合い、だれもが自分らしく生きることができる世界に少しでも近づけるよう願っております。



図書室で語り合う


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