種子を守ることは、
命を守ること

長野県佐久市 信州のロザリアン


1990年代半ばにベトナムに行った時、
ベトナム戦争後の20年経過した時点でも、
見つけた地雷を爆破する音が
たまに聞こえてくる状況でした。



 日本でも空襲による爆弾投下での
不発弾がたまに見つかり、
自分の国でも戦争による
民衆の犠牲を想像することが出来ます。



 ベトナム戦争では、
アメリカのモンサント社が作った
枯れ葉剤というダイオキシンも含んだ
猛毒の薬物化学兵器が使用されました。
アメリカの目的はジャングルに
隠れているベトナム兵士を
見つけ易くする為と、
農地に猛毒を撒いて
食料にダメージを与える事の
2つだったそうです。
ホーチミン市の戦争証跡博物館では、
枯れ葉剤の影響で生まれた
奇形児のホルマリン漬けが
展示されておりましたが、
その光景は残酷すぎて正視できず、
展示室から逃げ出した自分がいました。
枯れ葉剤での2身1体の
結合双生児のベトちゃんドクちゃんは、
その後に日本人医師団の手術を受けて、
各々の人生を踏み出しました。





不耕起栽培の大豆の発芽(筆者撮影)





伝統野菜のムクナ豆(筆者撮影)


戦争の産物の除草剤
『ラウンドアップ』


 アメリカが戦争から撤退した後、
枯れ葉剤は成分や毒性を薄めて
除草剤の『ラウンドアップ』という商品として、
農業の分野に進出しました。
モンサント社の除草剤
『ラウンドアップ』の主成分のグリホサートは、
農作物も雑草も無差別に枯らす
性質があるので、除草剤に耐性がある
遺伝子組み換えの種子とセットで売られ、
その種と今まで農家が栽培してきた種が
交配してしまった種子を使うと、
著作権侵害になるとしてモンサント社は、
各地で訴訟を起こしているそうです。
カナダの農家が、
求めていない遺伝子組み換え作物に
汚染されたのに、
逆に農家に対して特許権侵害で告訴し、
その種を使用したと言いがかりをつけて
賠償金を会社に支払うように脅迫したのです。
農家は泣き寝入りせずに裁判を起こして、
6年間も闘い勝訴したそうです。


 グリホサートはガンや不妊、
神経をやられて自閉症になるなどの
関連性が指摘されて、
フランス、オランダ、ロシアなどでは
使用禁止されてるそうです。




元農林水産大臣・弁護士 山田正彦氏
(筆者撮影)




 今年2月に元農林水産大臣で
弁護士の山田正彦さんの講演会
『種子法が危ない』を聞いて愕然としました。
種子法とは米・麦・大豆の主要農作物を
安定供給する為に優良な種子の生産や
普及を国や県が責任をもって育成し、
維持すると定めた法律です。
それが2017年の春に自民公明の多数で
種子法廃止を閣議決定し、
今年の春に廃止されたそうです。
その特許権を民間企業に渡せば品種登録して
農民が自家採取出来なくなり、
毎年新たに種子を購入しなければならず、
種子の価格は4~10倍になるそうで 
農家は特許料の義務が生じて負担が増え、
それは消費者への負担増になるわけです。


 モンサント社は1999年には
日本のコシヒカリで除草剤耐性、
ラウンドアップの遺伝子組み換え種子を
開発し、茨城県の実験圃場で
試験栽培を開始しているそうです。
日本は農業自給率が37%で、
生命維持、食料維持の種子を守るどころか、
安倍首相は100%アメリカと共にあると
国益を自ら放棄して、
国を滅亡に向わせています。


 巨大企業は石油エネルギーで
儲けてきた流れから、
石油の枯渇の後の儲け方を考えて
種子を制するものは世界を制すると、
この分野にシフトしています。


 今年から狭い畑での野菜作りで
雑草の生命力の強さに
辟易していますが、
土を汚染する除草剤と
化学肥料は使わないと決めて、
地表15センチまでのバクテリアや
ミミズの自然の持つパワーを守り
育成する不耕起栽培を
友人から学び始め、少しだけ実践開始です。

 


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