日本人にとって
「働くこと」とは

千葉県   大山 桜






ラッシュアワー時の新宿駅(午前8時40分頃)




仕事の満足度は低い



 私は何年か会社員をしています。

毎日通勤電車に乗って思うことは

「なぜ皆疲れ切っているのか」

ということです。外国の方々から、

日本人は働きアリ

と称されることがあります。

日本人の大半が疲れた顔をして仕事に

行き、黙って仕事をして、金曜日の夜に

お酒を飲んで日々の疲れを忘れるのか。

日本人は自分の今歩いている道こそが

真実と疑わず、また変化を恐れる傾向に

あると思います。日本人の大半は、現状

に満足していなくても今の生活を維持する

ことこそが美徳と信じ、その根源は日本の

就職活動、上司との関係性からきている

ことだと私は考えます。日本人は世界各国の

中でも仕事満足度は最下位に位置します。

優秀な人材が多いと言われる日本ですが、

仕事に対する満足度は驚くほど低いことが

現状です。




 先進国で比較的裕福な日本でなぜ

このようなことが起きるのか。私なりに

原因を分析したいと思います。



 私は、学生時代にオーストラリアと

カナダに留学する機会がありました。

特にオーストラリアではインターンシップを

し、直接「働く場」を体感した身でも

あるのですが、向こうの人は働くことを

楽しんでいるという感覚が伝わってくる

のです。具体的に2つの点があります。



働く 働く 傍(はた)を楽にする(養鶏場)



上司と部下の関係は



 1つ目は、上司と部下の垣根があまり

ないこと。もちろん敬語の概念がないこと

もあるのですが、それ以上にお互いが

お互いに意見を言いやすい空間が用意され

ているということがあると思います。

私は2つの職場でしか働いた経験がない

ので一概には言えないと思うのですが、

社長と一緒に昼休みにジムに行ったり、

冗談を言い合ったり、何かあった時には

すぐに上司に相談したりするなど上司と

部下との関係は日本よりも良好だったと

思うことが多々ありました。



 2つ目は自分のしたい仕事をしている

印象があることです。新卒採用が重宝

されるのは日本だからという気がします。

海外では基本的に仕事の評価は実力主義と

言われています。学歴や年齢はあまり

考慮されず、どれだけ能力があるかで

仕事に対しての評価がされることが多い

のです。それに比べて日本は終身雇用制度と

いう日本独特の制度があり、入社してから

退職するまで同じ会社で働いていくこと

こそが正しい道と思われがちです。

それ故に、能力の良い悪いよりも同じ

会社に長くいることに重きが置かれる

傾向にあります。そうなると、上司の

ご機嫌を伺い、嫌われないように、会社の

駒として生きていくことが1番大事に

なってきます。仕事をする上でのやりたい

ことなどを考えることよりも、今日を

どうやって凌いでいくのかということが

大事になってきます。



海外企業のインターンシップ



 なぜ、このようなことが起きるか。

1つの原因は日本の就職活動にあるのでは

ないでしょうか。私が留学先で現地の友達

に就職活動の事を話したら、凄く驚かれ

ました。なぜなら外国には就職活動の

概念はあまりないからです。上記に示した

ように、海外は実力主義。若者はむしろ、

会社にとって負担でしかないのです。

そのため、大半の企業はインターンシップ

を実施し、そこから優秀な学生を選び

就職させます。学生の時どんなことを

行ったとかそういうことより、リアルな

実力を求めるのです。そのため、学生は

大学生のうちから自分の興味のある

インターンシップ先を探し、自ら働き、

企業への適正を調べる。自分の選んだ

企業で働くからこそ得られる充実感が

そこにはあるのです。



 今すぐ、就職活動という制度を見直す

べきだとは言いません。ただ、人々は

人生の大半を仕事に費やします。個々が

自分の道を選びやすいような社会に

なっていけばいいなと思うだけです。


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