モンゴル

  平和な草原の国

新潟県三条市   外山 晴一






筆者(左)とモンゴル人親子。訪問先の工場のゲル前にて




8月末に三条市国際交流協会の
経済ミッションに参加してモンゴルの
首都ウランバートルに行ってきました
。モンゴルは古くはジンギスカン、
最近ではお相撲さんの活躍で日本人には
馴染みの深い国です。ジンギスカン鍋など
は日本人の食生活に溶け込んでいます。


 人口は約300万人で新潟県より2割程
多いくらいです。一方、国土面積は
日本の約4倍で人口密度は希薄です。
気候は日本と逆で乾燥しており、砂漠と
草原の国です。牧畜業が主力産業で、
羊、ヤギ、馬、牛、ラクダなどの家畜が
人口の10倍の3000万頭近くいます。

 家はゲルと言われる伝統的な円形のテント
で、都市近郊でも多く見られます。
1人当たりの国民所得は日本の10分の1で、
まだまだ貧しく発展途上国です。
内陸国家で港がないことが経済発展の
障害になっています。因ちな みに日本への
輸出には陸路で中国の港を経由して
30日もの大変な時間とコストが掛かります。



 ウランバートルはビルが立ち並ぶ
近代的な都市です。車は大渋滞しており、
ロシア文字の看板が氾濫していました。
ロシア文字を使ってモンゴル語を
表記しています。歴史的にロシアとの
繋がりが深いためです。モンゴルは
1911年に中国で辛亥革命が起きると、
ロシアの援助で中国から独立して、
1924年にソ連に次いで世界第2番目の
社会主義国となりました。
1992年には民主化され、社会主義を
放棄しています。お札にもロシア文字が
使われています。コインがなく、少額でも
紙幣です。お札の表面にはモンゴル文字も
使われています。民主化以降は
モンゴル文字の復活運動がありますが、
日本の古文書と同じく難しく、日常的には
使われていません。



(上)モンゴル紙幣。表にはジンギスカンの肖像画とモンゴル文字、裏面(下)にはロシア文字




 主な産業は牧畜業とモリブデン、石炭など
の鉱業です。隣国でもあり主な貿易相手国は
中国です。輸出の90%以上、輸入の40%を
占めています。輸入では次がロシアで27%、
日本と韓国が共に6%です。この様に中国と
の経済関係が深いですが、中国に対する
国民感情は良くありません。世界最大の国家
「元」を作ったジンギスカンの末裔である
との誇り高き民族ですが、清の時代には
中国の支配下に置かれておりました。
辛亥革命後も中国はモンゴルの独立を認めず、
独立運動を弾圧しました。宗教的にも
モンゴルはチベット仏教ですが、
現在の中国政府はチベット仏教の指導者
ダライラマを迫害しています。
ロシアに対しても国民感情は悪いです。
社会主義時代に宗教と思想を弾圧され、
僧侶はじめ多くの人がソ連軍と共産党に
虐殺されたためです。逆に日本に対しての
感情は相撲でのモンゴル力士の活躍もあり、
非常に良いです。


 私がモンゴルにいるときに北朝鮮が
長距離弾道ミサイルを日本の上空に飛ばし
、新潟県にも警戒アラームが鳴り、
国民は肝を冷やしました。日本では
トランプ大統領の尻馬に乗り安倍首相が
北朝鮮に対し強行発言を繰り返し、国民に
戦争の不安を与えています。


 モンゴルでは戦争やテロの不安はなく、
全く平和です。ウランバートルにはアメリカ、
北朝鮮、中国、ロシア、韓国、日本の関係
6カ国の大使館があります。平和協議をする
には絶好の場所です。ウランバートルで
関係国による北朝鮮問題の話し合いが
合意し、米朝平和条約が結ばれ、
平昌ピョンチャン オリンピックが南北共同
開催されるとのニュースが流れた夢を
見ました。正夢となって欲しいものです。


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