恭子の日記 ⑪

 

理解者の力

  

「自分で忙しくしている」

「年を考えて もっとゆっくり暮らすべき」


 友人は体のことまで心配してくれて、あれこれ

言ってくれる。その度に私の人生を振り返る。

そして壁に当たると私はすぐ妹に相談をする。妹は

決して道から外れない。私は道をほとんど見ずに

興味に向かって歩く。右手と左手ほど性格が違う。

だからこそ、そんな性格の違う妹の意見が

参考になる。


 わたしは目の前に立派な道が備えられていても、

遠回りをしてみる、他にもっと興味がある道がない

かうろついてみる。結局、大抵は目の前の備えられ

た道が一番安全で安心な道とわかっているのに。

気がつくと、妹は歩幅も変えず、ずっと先を歩いてい

る。姉のわたしは慌てて走って追いかけて、いつも、

息を切らしている。


 そういえば、昔、お姑さんに、恭子さんは無駄な

動きが多い、と言われたことがあった(笑)。


 お姑さんも道を間違わない。だけど、また感心する

ことには お姑さんも妹も、「走り回って自分で忙しく

しているわたし」を 決して批判せず、むしろ楽しんで

見てくれているような気さえする。「その時間をもっと

家族のために尽くしてほしい」とか、「走り回っている

から、うちが片付かない」とか、お姑さんにも主人に

も言われたことがない。それどころか、うちの片付け

を後回しに描いた私の絵をお姑さんは嬉しそうに

壁にかけてくれている。



 先日、お姑さんのうちの近くの回転寿司にいった。

私は7皿、お姑さんは13皿食べた。



 活動的に生きてきた88歳の女傑なお姑さんの

足元にも及ばないことを思い知った(笑)。






地震、豪雨、洪水はたくさんの命を飲み込んでいる。
心は傷つき、天の助けを願いながら、今日も祈りの絵を描き続けている
(中田恭子)




 やりたいことを信じて 世の中の役に立つことを

優先してきた人で自信に満ち溢れていて、私にも

寛容だ。素晴らしい人だ。



 だからこそ、安心して、走り回っていられる。

これは何よりも感謝だ。人は自分と違うと、批判しが

ちなのに、お姑さんと妹は、まるっきり性格の違うわ

たしを楽しんでくれる心の余裕のある人たちだから

でもある、と思う。



 こんなにありがたい事はない。最高の理解者で

支え。何でも私らしくやっていいんだと安心する。

人生は修行の場。毎日いくつもの壁に当たる。自由

も奪われ、打ちのめされた日は、何にも手につかず

、生きる気力も失うこともある。だからこそ、理解者

の存在は大きな力。理解する人の存在は、希望を

作り、希望は生きる力になる。希望があると人に

優しくできる。希望は命だといってもいいくらいだ。

感謝しながら、今日もまた、あちこち走り回っている

 
          

  

画柳会代表 中田恭子








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