夫と二人三脚で



東京 江東区 梶岡ちづ子




この頃、夫は朝食をすますと洗濯物を干してくれる。

それがすむと、私に買ってきて欲しいものをメモさせ

、10時を過ぎると買い物に出かける。その間、私は

掃除をし、新聞を読む。夫の現役時代には考えられ

なかったことである。夫はやさしくなったなあと思う、

私は自分の時間を持てて、ありがたい。



 我々夫婦は、今年の5月で結婚40年になる。

いろいろなことがあった。義父母の病院の付添い、

義父の認知症の対応などで、私は夫に「もう逃げ出

したいよ」といった。義父の顔は怖かった。その時、

夫は「子どもを捨てる気?」と叱った。そういう訳に

はいかないと、それ以後「逃げ出したい」という言葉

は封印した。もっとも逃げていく所も

なかったわけだが……。


 また、義母や義妹にきついことをいわれ、その

不満を何度も夫にぶつけた。その度に夫は、身内

サイドに立って、私を責めた。私は、私って幸せなの

だろうかとの思いで夫に、「あなたと結婚して、幸せ

だったのでしょうか。涙が出ます」とメールした。もの

の2、3分もしない内に、私の部屋に顔をのぞかせ

た。その時、夫が何といったかは、覚えていないが

……。



 義父母も数年前に亡くなった。これから我々夫婦

は、人生の最終章を迎える。私は、いままで夫に

寄り添って歩んできたという自負がある。だが、私は

、体が丈夫ではないので、夫に迷惑ばかりかけてき

た。これからは夫と二人三脚で、穏やかな生活を

歩んでいけたらと願っている。





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