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川名氏インタビュー



-タウン誌〔LIFE  CROSSING〕季刊52号番外紙――

本誌は2月に発行予定で菊田まき子議員との対談を掲載しますが、番外編として本チラシを用意しました。創刊2001年の当タウン誌は旧誌名〔乱れうち瓦版〕で検索下さい。





野党共闘の先進県 新潟4区で勝利した 

無所属菊田まき子衆議院議員の1ヶ月

(自民党の女性現役候補金子恵美氏〔2期〕と一騎打ちに初めて勝利し、今後の野党共闘に希望を感じる選挙戦を振り返ってインタビューしました)    




(森ゆう子参議員と)



――新潟県内では最多の6期目の当選ですね。前原代表の突然の希望の党合流話に民主党内で異論、慎重論が出なかったのが不思議ですが、菊田さんはどう思われました?

菊田 28日の「解散」宣言で一刻も早く地元に戻り、選挙の準備をしなければと焦っていました。そんな中で示された前原代表の方針。唖然茫然の状態で、混乱し咀嚼して考える余裕もなく、「全員が希望に合流する」という前原代表の言葉を信じるしかありませんでしたが、どうも違うとすぐに感じ始め悩みました。

――選択肢は希望、立憲、無所属。どの立場が当選しやすいかと考えませんでしたか?

菊田:私が、無所属の立候補を表明したのは10月3日。枝野さんが立憲民主を結党したのは、私が正式表明した同じ日でした。過去5期14年にわたり民主党、民進党で頑張ってきましたが、無所属の戦いはリスクも大きく心細くて、清水の舞台から飛び降りる気分でした。長年の後援者から、比例復活がなく圧倒的に不利な無所属より、政党から出た方が良いのではないかとの心配の声が多数あったのも事実です。刻一刻と公示日が迫り、印刷物も含めあらゆる準備が間に合わないことに焦っていました。

――無所属での立候補は「比例での復活を望めない、退路を絶っての戦い」ですが、小選挙区で自民党の金子恵美さんに勝てると思っていましたか?

菊田:過去2回小選挙区で敗れており、自民党支持率を見ても、勝てる確信を持てるはずもありません。しかし地元の皆様の思いや声を聞き熟慮した中で、自分が信じ訴えてきたことを曲げることはできないという結論に至りました。選挙戦を通して訴えてきた「筋を通す」

ということでした。

――大変な決意でしたね。

菊田 新潟県では野党と市民が一つになって大きな政治のうねりを作ってきました。昨年7月の参院選では自由党の森ゆうこさんが当選して素晴らしい院内活躍をされています。10

月の県知事選では野党系米山隆一さんが当選、反原発の姿勢を貫いています。そんな地元新

潟の共闘の灯を消してはならないと。

――新潟6区の中で5区まで進んだ野党共闘を合わせたわけですか?

菊田 新潟県で一番早く無所属での出馬を表明したのが私です。その後、一度は希望の党で立候補表明した3区の黒岩さんが翻意し、1区の西村さんが立憲民主、2区の鷲尾さんも無所属出馬を表明しました。全野党・各種・各層の団体を結集できた

結局56区の候補も無所属で立候補し誰も希望の党を選択しませんでした。あのタイミングでの私の表明は、迷っていた他候補にも影響したと思います。結果は4勝2敗でした。




――今後の政局を占う1対1での野党共闘の勝利です

が、各政党をどのように束ね引っ張って行ったのですか?苦労も大きかったでしょうね。


菊田 積み重ねてきた共闘の実績と自信が基礎にありました。それに県全体の運動のために自分の選挙区が足をひっぱってはいけないとの思いも。各党の意見の違い、党の思惑があるのが当然で、無理矢理一つにすると亀裂が生じます。引っ張るのでなくまとめる感じですね。

――全野党共闘の無所属、どんな選挙運動をしたのですか?

菊田 前回14000票取った共産党さんが予定候補を降ろしてくれたのは大きかった。金子候補に追いつけの掛け声で、中盤には追いつきました、そして前回3000票差で負けたのが、今回は25000票で勝つ結果に。市民連合中心の広範囲な組織が奮闘していただき、頑張ってくれている人達の為にも絶対に負けられないと思うようになりましたね。

――野党共闘をうまくまとめるにはご苦労があったでしょうね。

菊田 私は言われた通りに動いただけです(笑)。市民連合などがよくやってくれ、互いに自党の主張を出さない、党の旗を持ち込まない、同意した政策だけをスローガンに対話を繰り返す、勉強会を定期的に行うなど、信頼関係を積み重ねることを大切に。

――全国的に大きく報道されて、女の戦いと言われることにどんな気持ちでしたか?

菊田 カメラが沢山入って正直戸惑いました。それだけ女性の政治家、議員が少ないということでしょう。政策の話をしてもあまり報道されず「女の対決」ばかりが前面に出され、面白おかしく編集されましたね。

――菊田さんにとって今回の選挙は一番意味深いものでしょう。どんな選挙戦でしたか?

菊田 最初から最後まですがすがしく、私自身が笑顔の多い選挙となりました。従来の支援者を超える新しい応援、激励の輪が広がって、選挙事務所にも匿名の激励電話、メールがどんどん入り、カンパや米や野菜を差し入れてくれる人も。大勢の方の善意に支えられ、感動と感謝の毎日でした。

――候補者冥利に尽きますね。与野党一騎打ちで、自民の候補に比例区の復活も許さない大差で勝ったのですが、陣営の雰囲気はどうでした?勝利を確信したのはいつ頃ですか?

菊田 過去の選挙は、小選挙区で負けても比例復活があると甘えがあったと思います。今回は最後まで一瞬の緩み、油断もありませんでした。投票日の3日前頃になって強い手ごたえを感じました。住宅団地を回ると、台所の窓が開き食事支度中の奥さんが手を振ってくれる。エプロン姿で外に駆け出してきて、女性の反応が上向いてきたのを感じました。三条市に、

信濃川にかかる石上(いしがみ)大橋(おおはし)443m)があります。その両端を菊田カラーの黄色で染める「黄色大作戦」を決行しました。投票日の2日前、雨が降る早朝6時から大勢の支援者が黄色の旗をもち、黄色を身に着けて通勤車に手を振り、声をかけ続けてくれました。いろんな仕掛

けを考え、若年層や女性、無党派層にアピールし、選挙後の調査では、無党派層の7割以上が私に投票してくれたそうです。

――7割は凄いですね。当初は互角の予想で開票速報を見ていても当確が出なくてヤキモキしましたが、選挙事務所の様子は?

菊田 一部の報道で8時の開票直ぐに「当確」が出ました。でもNHKの当確を待ちました。



(三条市で一番の大橋の両側を菊田カラーの黄色で並び呼びかけた。手前が候補者菊田さん)



共に戦ってくれたスタッフ、支援者、各党の皆さん、「連合にいがた」のみなさんがホッとした表情で涙を流され、感激ひとしおでした。

――金子さんに初めて小選挙区で勝利したのですね?主な勝因は何でしょうか?

菊田:野党統一候補として自民党との一騎打ちに持ち込めたこと。無所属ですから政策ビラやチラシ、ハガキの量が制限され、政見放送もできず、街宣車や選挙事務所も1つだけという物的ハンディに負けない運動を展開できたこと。柏崎刈羽原発の再稼働阻止、原発ゼロ社会の実現、安倍政治の暴走を止める、憲法9条改悪反対などの訴えに共感する人たちの力を結集できたこと。加えて5期14年の地元活動と経験も生きたと思います。雰囲気が次第に盛り上がって行くのを肌で感じましたね。

――男性議員と異なりどんな点に女性のハンディを感じますか?

菊田 政治の世界には男尊女卑的な発想、習慣が根強くあります。外見や服装等について言われることも多い。失敗すれば男性以上に叩かれます。「やっぱり女はダメだ」と。どんな世界もそうですが、謙虚にコツコツ努力するしかないですね。

――お父様も元県会議員ですね。菊田さんはハルピンの黒竜江大学に留学されていまね。

菊田 父はバリバリの越山会、自民党の県議で、田中角栄さんの目白邸に何度も連れて行かれました。留学は昭和から平成に変わった時期です。貧しく、つつましく、したたかでたくましい中国人の暮らしぶり、生き方を目の当たりにしました。激烈な競争と格差、男女平等、国家が国民を統制する体制、いろんなことを18歳〜20歳の多感な時期に体験しました。



(女性対決とかで全国に報道されて注目されメディアによく囲まれインタビューを受けた)

(※相手候補の夫は元衆議員で話題になった宮崎謙介氏)



――今後の民進党、立憲民主党、希望の党それに菊田さんの無所属の会はどうなっていくでしょうか?ご自身はどう動かれますか?

菊田永田町のふわふわした風に流されないようにしたい、地元の皆様の思いはどこにあるのかを大切にして、自分の信念を貫ける政党があれば考えたいと思います。やはり自民党とは

異なる、自民党と厳しく対峙していける強い野党が必要です。その方策をじっくり考えたい。初心を忘れず、信念を曲げずに進んでいき、地元新潟県のみなさんの代弁者として、いろんな苦しみ、悲しみ、切なさを抱えている人たちの傍にいる政治家でありたいと思います。

―今後の菊田さんの活躍を期待しています。本日はお忙しい中、有難うございました。





菊田まき子プロフイール1995年加茂市会議員に当選。当時全国最年少地方議員

2000年新潟4区に挑戦すれど敗れる。2003年民主党公認で立候補当選し以降6期連続。

夫は現職の外務省の外交官で現在ロンドンに赴任中。超党派の原発ゼロの会

新潟4区は三条市を中心として、加茂市、見附市や新潟市と長岡市の一部を含む選挙区

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